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加齢に伴う体の変化(老化)とは?

定年後の生活で大切なのは、何よりも健康管理をしっかりする事です。

60代、70代と年齢を重ねるにつれて、私たちの体のあらゆる部分は、少しずつ変化して行きます。

それは、細胞の老化や細胞数の減少による体の各部位の機能低下という形であらわれますが、何らかの病気をした場合、その変化は急激なものになります。

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定年後の人生を楽しく実りあるものにするためには、体の老化をできる限り遅らせるとともに、生活習慣病などの病気を予防することがより重要な課題となります。

私たちの体は、加齢とともに主に次のような変化が見られます。

骨・関節の老化
加齢に伴い、身体を支える骨のカルシウム含有量は減少し、骨量や骨密度が低下してきます。

その結果、運動機能も低下しますが、最悪の場合、骨粗しょう症を発症することもあります。

また、首や背中、腰、手、脚など、長年動かし続けた関節が磨耗したり、亀裂が入ったりして痛みが出ることがあります。

頚椎椎間板ヘルニアや変形性関節症は、60代以降の人に多くなる傾向があるので要注意です。

筋肉の老化
全身の筋肉の量は、30歳の頃から減少し始め、75歳の頃には約半分になると言われます。

また、筋肉の発達を刺激する成長ホルモンとテストステロンの量が減少します。筋肉量が減少すると、運動能力が低下してきます。

ただし、筋肉量は非常に個人差があり、常に体を動かしたり何らかのスポーツをしている人は、さほど筋肉は衰えず、運動能力もあまり低下しません。

逆に入院などして数日間筋肉を動かさないでいるだけでも、筋肉量は急速に減少します。

循環器系の老化
生まれてから今に至るまで、収縮と拡張を繰り返し、休むことなく動き続けているのが心臓です。

人は高齢化すると、身体の多くの臓器が萎縮して機能も低下しますが、心臓はそれを補おうとして、肥大や拡張といった変化を起こします。

その結果、心臓の壁が厚くなる「心臓肥大」や心臓が広がりにくくなる「拡張障害」が起こりやすくなります。

また、血管壁も厚くなって弾力性がなくなってくるため、血圧も年齢とともに上がりやすくなります。

動脈硬化が進行すると、さまざまな心臓疾患や脳疾患が発症するため、注意が必要です。

皮膚の老化
年齢を重ねるとともに、皮膚の老化が最も顕著に出るのは顔です。

シワやたるみ、シミなどが目立つようになりますが、これは長年にわたり紫外線の影響を受け続けてきたことが原因のひとつです。

また、顔以外でも皮下の脂肪層が薄くなって弾力がなくなったり、乾燥しやすくなったり、痛みや温度、圧力に対する感受性が鈍くなって怪我をしやすくなるなどの変化が見られるようになります。

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眼の老化
殆どの人は、40代くらいから近くのものが見えにくくなります。

これは通常「老眼」とも言われるもので、加齢により水晶体が硬くなることにより、近くのものに焦点を合わせるのが困難になることから起こります。

また、薄暗い場所でものが見えにくくなったり、色の違いが判別しにくくなったり、涙液が少なくなって眼が乾きやすくなるなどの変化も見られるようになります。

耳の老化
耳の老化現象として、最も一般的なのは、耳鳴りと難聴です。

年を重ねるにつれて、音を感知する細胞が減少して行きますが、その結果、耳の神経線維に伝わる信号量も減少し、音が聞こえにくくなります。

耳からの音が十分伝わらないと脳が音に対する感度を上げてしまいますが、それが耳鳴り発生のひとつの原因とされています。

そのため高齢者の場合、補聴器を使用して音が脳にきちんと伝わるようにすれば、耳鳴りも軽減する可能性があります。

味覚・嗅覚の老化
年齢とともに、食べ物や飲み物の味の違いがわかりにくくなります。

これは、舌にある味蕾の数が減少してその感受性が鈍くなるために起こります。

また、口の中の唾液の量が減少し、乾きやすくなるため味覚の感じ方にも影響を与えます。

鼻の中の粘膜も薄くなって乾きやすくなるため、嗅覚が減退し、微かな匂いの判別が難しくなります。

食べ物の匂いや香りが感じにくくなるため、料理をする場合は、味付けが濃くなる傾向があります。

脳・神経系の老化
一般に人間の脳は、30歳くらいから少しずつ萎縮して行くと言われています。

脳では毎日約10万個もの神経細胞が失われているのがその原因のひとつと言われていますが、脳の萎縮が進むと語彙力や記憶力、思考力、判断力などがわずかに低下します。

神経細胞の数が減少しても、私たちの脳にはそれを補う力が備わっているため、日常生活に支障をきたすほどではありませんが、脳の萎縮が病的におこり、記憶力・行動力・思考力が失われてしまうと「認知症」を発症すると考えられています。

消化器系の老化
60代・70代では、消化器系の老化はあまり見られませんが、80代・90代と高齢になるにつれ、食道の筋肉の収縮力が弱くなり、食べたものがのどにつまりやすくなります。

胃や腸の弾力性も弱くなり、消化能力もわずかに下がるため、若い頃ほどたくさんの量を食べられなくなります。

また、便が大腸を通過する速度もゆっくりになるため、人によっては便秘がちになります。

腎臓系の老化
各臓器から排出される老廃物は血液によって腎臓に運ばれ、腎臓は集まった老廃物を尿へとこし出す働きをしています。

しかし、50歳以降は誰しも、この腎臓の老廃物除去能力が低下します。

また、尿を溜めておく膀胱の最大容量が減少するため、頻繁にトイレに行くようになります。

排尿を調節する筋肉(尿道括約筋)がしっかりと閉じなくなるため、くしゃみをするなどの刺激で尿漏れの症状が出たり、男性では、膀胱の筋肉が予期せず収縮する「過活動膀胱」の症状が出ることがあります。

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